相棒4第12話「緑の殺意」ネタバレ あらすじ
社長の川端の死因は頸椎骨折だった。 トイレに向かった川端が階段で足をすべらせ転落、打ちどころが悪く死亡した事故として処理されるが…
久保寺シェフのスピーチを中座した川端社長は、よほど慌てていたとみえる。 そして清掃中のプレートをみて階下のトイレに向かい、階段手前の床に置かれた段ボールに足をとられて転落。 川端がハンカチを手にしていたことから、どうやらアレルギーのある食材を口にしてしまったようだ。
秘書や久保寺の証言から、それはネギ類と推理した右京。 見た目ではわからないソースにネギ類が入っており、食べてしまった川端が吐き出そうとトイレに向かったと考える。
川端の死後、久保寺はトラブルの元となった契約書を盗み出しており、川端の詐欺的契約の被害者が他にもいるとわかった。 犯人は料理をつくった久保寺か?
- アレルギーの何かを食べさせる
- 清掃中の札をかけ別のトイレに向かわせる
- 階段手前の床にかさねた段ボールを置く
今回のように確実性の低いケースは「未必の故意」とよばれ、立証がひじょうに難しいと右京。
<未必の故意>
実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが、自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為者の心理状態。 つまり自分のしたことで、被害者が死んでもかまわないと思っていれば未必の故意。
実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが、自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為者の心理状態。 つまり自分のしたことで、被害者が死んでもかまわないと思っていれば未必の故意。
待望の検視報告書がとどいた。 驚くべきことに食材リストにあったチャイブ(ネギ類のハーブ)は、胃の内容物から検出されず。 ならば川端の行動はいったい。
久保寺はあの日、春菜にすすめられたものの香りの強いチャイブを避け、ソースは他のハーブでつくったという。 ネギ類を仕込もうとしたのは春菜だった!
春菜は両親のあとを継いで有機野菜の生産をはじめたが、試食会で亀山が指摘したとおり、芸能活動をしていた過去があった。 そして川端も若いころ芸能プロダクションで働いており、なんと川端はアイドルだった春菜のマネージャーを務め、二人はかつて交際していたのだった。
川端の会社の悪評を知らなかった春菜は、紹介した久保寺が詐欺的な被害にあったことで責任を感じていた。 さらに自身も川端への借金で、両親の残した農地をうばわれそうになっていた。
そこで川端のアレルギーを知っていた春菜は、今回の計画を実行したのだが…
並べられた料理にチャイブがつかわれていないと悟った春菜は、イベント来場者のたまきに説明をするふりをして、目の前の川端にきこえるよう嘘をつく。 ソースには隠し味としてすりおろしたチャイブが入っている、と。
騙された川端はまんまと春菜の思惑どおり、トイレへと急ぐ。
春菜は明確な意図をもって川端を非常階段へみちびいた、とつめよる右京。
春菜はいい逃れようとするが右京は的確に矛盾をつき、春菜の以前の発言や、イベントを撮影したビデオによってほころびが露わとなった。
「野菜なんて、どこで誰がつくったって同じだろ?」
こころない川端の発言が、春菜を行動においやるトリガーとなった。 自分にしかつくれない誇りである野菜を、人生を、否定されたように感じた春菜。
こころない川端の発言が、春菜を行動においやるトリガーとなった。 自分にしかつくれない誇りである野菜を、人生を、否定されたように感じた春菜。
右京がつづける。 春菜が川端に罰をあたえようとしたであろうこと、ケガでもさせるはずが不幸にも亡くなって、もっともショックを受けているのは春菜であろうこと。
「ご自分の罪を認めるかどうかは、あなた次第です」
そういい残して右京は去った。 泣き崩れる春菜。
翌日の朝早く、春菜が出頭した。 亀山がつぶやく。
「よかったんですよ、これで」
「僕もそう思いますよ」
「よかったんですよ、これで」
「僕もそう思いますよ」
まとめ
人生を否定されたかに感じた野崎春菜が、あくどい商売をする元恋人を懲らしめようとして、不幸にも殺してしまった事件。そもそもなぜ交際した?にはじまり、当時からそして現在もクズと判明した川端を許せないと思いながら、ケガでもさせてやろうレベルの計画を立てるといった、まったくもって理解不能なエピソードでした。 さいごの「よかったんですよ、これで」の意味を教えてください、先生!
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