相棒19第13話「死神はまだか」ネタバレ 落語家役に立石晴香

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相棒season19相棒シリーズ

相棒19第13話「死神はまだか」ネタバレ

相棒シーズン19第13話「死神はまだか」基本情報
放送日サブタイトル脚本監督視聴率
2021/01/20死神はまだか輿水泰弘橋本一14.7%

相棒19第13話「死神はまだか」ネタバレ© テレビ朝日/東映

公式風あらすじ(ネタバレなし)

落語界のスケベ横綱、椿家團路(つばきやだんろ、笹野高史)が弟子の駄々々團(だだだだん、水沢林太郎)を破門にした。 師匠の家に住み込みとなる新弟子の路里多(ロリータ、立石晴香)に、口酸っぱく忠告するのをきいていたらしい。
「師匠のセクハラに気をつけろ」
案の定、深夜に路里多の部屋にやってきた團路。 部屋に入れてもらうなり、路里多を押し倒す…

からだを触られただけと、いきさつを駄々々團に話して帰宅した路里多は、玄関の靴で2人の来客があると知る。 師匠みずから応対しているこの男女は何者なのか?

ひと月がたち、一門会に臨む椿家の面々。 会場はたくさんの客で埋めつくされていた。 路里多、怪路(カイロ、遠山悠介)… 小ん路(コンロ、林家正蔵)と弟子たちは日ごろの精進の成果をぶつける。

取りをつとめる師匠の團路は古典落語の名作『死神』を演じ、男が死ぬオチでその場に倒れた。 そしてそのまま起き上がらず、ざわつく会場に終了のアナウンスが流れる。 緞帳が下り、やがて師匠が亡くなったことがわかるのだが…



相棒19第13話「死神はまだか」ネタバレ

相棒シーズン19第13話「死神はまだか」ネタバレ
被害者手口犯人
椿家團路毒殺椿家團路の弟子6人
(川勝路子?)婦女子を手籠め椿家團路

相棒シーズン19第13話「死神はまだか」ゲスト
役名キャスト説明
椿家小ん路林家正蔵團路の総領弟子
椿家路里多
(板橋百江)
立石晴香團路の新弟子
椿家駄々々團水沢林太郎團路に破門された弟子
椿家怪路遠山悠介團路の弟子
椿家いろ里紺野ふくた團路の弟子
椿家丈團植木紀世彦團路の弟子
井村修大森寛人弁護士
川勝路子良田麻美(團路の被害者?)
椿家團路笹野高史椿家の師匠

相棒19第13話「死神はまだか」ネタバレ あらすじ

かけつけた救急隊員の処置を見守る6人の弟子たち。 右京(水谷豊)はそっとその輪にくわわる。 死亡宣告をきいた怪路が、師匠の遺体にしがみついて大げさに悲しむ。 そんな犯人フラグを右京が見逃すはずもなく…

怪しんでいることを弟子たちに伝える右京。 兄弟子らしい小ん路は、なにもやましいことはないと主張する。 破門になった駄々々團、落語の腕前を叱られた怪路、セクハラ被害者の路里多。 動機のある人物がいたとしても、その程度のことは落語界では日常茶飯事、師匠に恨みを抱いたりはしない、と。

内村部長の激励をうけ、捜一の3人と協力体制の特命係。

翌朝、椿家に出向いた出雲(篠原ゆき子)が右京と鉢合わせる。 右京は師匠の蔵書がみたいと上がりこみ、出雲は路里多に事情をきこうとやってきた。 團路の机に残されたメモにこうある。
「一門会 死神で新趣向 愉快」

くいちがう駄々々團の破門理由について追及するため、弟子たちをあつめた捜査陣。

師匠の私物を換金し、好物を盗み食いしたことで破門されたと、すなおに認める駄々々團。 しかし冠城が脅す、転売は立派は窃盗だと。 伊丹も同調し、別件逮捕を匂わせると駄々々團は否認に転じる。 わって入った小ん路が出来心でちゃかしたと謝罪するが、真相を話すつもりはないとみた右京がつぎのカードをきる。

椿家でトイレを借りたあと迷った右京が、台所でみつけた賞味期限切れの大福。 その購入日に、置いたのを忘れてしまうほど重大な何かがあったと睨み、近辺の防犯カメラを調べたところ…

青木(浅利陽介)によると、その日は男女2人が椿家を訪れていたという。 男は井村修(大森寛人)、弁護士だった。 團路に、起こした事件(婦女子を手籠め)を300万で示談にしてやると詰め寄る。 女(良田麻美)は被害に遭った女性だろうか?

そのやりとりを盗み聞いた路里多は兄弟子たちに図る。 いまだ師匠を迎えにこない死神に恨み節の小ん路。 晩節を汚(けが)す前にと、じぶんたちで師匠をあの世に送ることを決意した。

メモにあった新趣向とはこういうことだった。 幕が下りきるまで倒れていたのは、師匠がただ死んだふりをしていただけ。 客を驚かせる仕掛けだったのだが、起き上がった師匠を弟子たちが、客席からみえないことをいいことに毒殺した。

その手段は毒を飲ませたか、嗅がせたか、注入したかわからないが、ともかくそういうことだろう。 右京が推理を披露すると、6人の弟子は泣き崩れ、それがもの言わぬ自白となった。

まとめ

スケベじじぃ椿家團路の収まらない性欲に悩んだ弟子6人が、晩節を汚すまえにと師匠を、古典落語『死神』のオチを利用し謀殺した事件。

師匠の遺体にすがりつくという、弟子のあからさまな犯人フラグを右京が見逃さず、散在した手がかりをつなぎあわせて仮説をくみたて、弟子たちに自白をうながしたエピソードでした。

劇中の落語界は化石じみた慣習がいまも生きていましたが、現実の世界はほんの少しルールからはみ出しただけで各方面から叱責される、余白(遊び)のない時代になりました。 むかしのテレビが面白かったのは、一般庶民が胸にためこんだ、不条理な差別や不遇からくるうっぷんを「上流(支配)階級をネタ(小バカ)にして憂さ晴らし」するようなことが許されていたから? ふと、そんなことを思いました。

権力に挑戦するシャレは庶民の特権!

相棒19第14話「忘れもの」ネタバレ 
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相棒19エピソード一覧(副題/視聴率/脚本/監督/放送日)
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『相棒』シーズンごとのエピソード一覧
『相棒』のシーズンごとに、各エピソードの副題/視聴率/脚本/監督/放送日を一覧にしました。プレシーズン~シーズン19まで完成。

相棒19第13話「死神はまだか」みどころ

冒頭のコント

古典落語『死神』をモチーフにした右京と冠城のコント、これだけで神回の予感(笑)。

相棒19第13話「死神はまだか」ネタバレ© テレビ朝日/東映

寿命のつきそうな男(右京)が死神(冠城)にうながされ、新しいローソクに火を移そうとするが…

年増

デジタル大辞泉によると

娘盛りを過ぎた女性。 一般に30歳代半ばから40歳前後までの女性をいう。 江戸時代には20歳前後を年増、20歳を過ぎてから28、9歳ぐらいまでを中年増、それより上を大年増といった。

だそうですが、いまはもっと年齢が高くなってるでしょうね、ほぼ死語ですけど。 もともとは、ほめ言葉だったとの学者さんの記事もあります。

平均寿命の伸びとともに、ことばの指す年齢が変わっていくのは「初老」も同じで、もともとは「40歳の異称」だそうです。

ティータイムといえば

お約束の右京注ぎ。
今回はそれをポットから映した斬新な画面、攻めてる(笑)。

椿家小ん路役として

落語『芝浜』を披露した林家正蔵、文句なくうまい。 わずか40秒ほどでもわかります。 林家こぶ平と名乗っていたころは親の七光りでしたが、月日がたち見違えました。

椿家團路の落語

團路役の笹野高史は流暢にしゃべりますが、落語としては直前の林家正蔵に数段劣ります(当たり前)。 なにより、からだの動きが違うんですね。 噺家さんは動いても、からだの軸がブレない。

人前で話すときの参考になりました。

呼びだされた伊丹が

登場時に口にしたセリフ。
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン」
ハクション大魔王ですか!(笑)

刑事部長からの激励

「杉下、おまえのことは高く評価している」
耳を疑うようなセリフの連発で、中園参事官(小野了)もびっくり!(笑)

しかし内村部長(片桐竜次)の、調子の悪そうな入れ歯(?)が気になりますねぇ。

晩節を汚(けが)すとは

いったん高い評価をえた人物が、晩年の行為でその評価を失う、あるいは大きく損なうこと(実用日本語表現辞典)。

n4v&rec 的には、芸能人は一般人と同じモラルは問われない、と思っています。 だから不祥事があったとしても、それは芸を貶めることにならない。 清廉潔白な身のもちようが芸の人(政治家やアイドル?)なら別でしょうが、落語家としての評価に品位はふくまれません。

俳優やお笑い芸人に、一般人と同じモラルをもとめる昨今の風潮は無粋の極み! 型破りな人物だからこそ、非日常的な演技やネタづくりができると考えます。

お囃子とともに参上したのは

まさかの青木。 出囃子とともに着物すがたであらわれ、座布団にすわってプロジェクターで映像をみせながら、手際よい仕事ぶりを自画自賛。

自己顕示欲のかたまりでヘソ曲がりのキャラづけが、これほどしっくりくる人はなかなかいないでしょう。 さすが、子役時代から演技力が群を抜いている浅利陽介。 ハマり役ですね(笑)。

今回の脚本を担当した

輿水泰弘はかなり遊んでますなあ(米沢風)。

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